河村鳴紘「モンハンシリーズは、一部のコアユーザーのためだけの先鋭的な作品ではない」

「モンスターハンター」シリーズの新作「ワイルズ」は、PS5本体の売れ行きにも影響を及ぼす期待作です。ベータテストもSNSで盛り上がるなど、大変な人気でしたが、発売を前にネットの一部で「今作は簡単なのでは」などいう声が挙がりました。メディアの体験記事でも、示唆するような内容があります。指摘の背景には、高難易度ながら大ヒットした「エルデンリング」などの存在が考えられます。

しかし「モンスターハンター」シリーズは、一部のコアユーザーのためだけに作られた先鋭的な作品ではありません。映画公開や地方とのタイアップ、スマホゲームの展開、大阪万博での体験型コンテンツの提供（予定）をするのはなぜか。コンテンツの認知度を高めて、最終的に取り込むため。経営視点で言うと、“種まき”の成果が問われています。

「ワイルズ」は、PCやPS5などの高性能機器を活用してリッチな体験を見せつつ、かつ新規層を取り込む難題に挑んでいます。そして新規層が取り込めないコンテンツは、衰退あるのみです。「ワールド」や「モンスターハンターライズ」という成功例がある中で、「ワイルズ」は“大先輩”と並び、超えられるか注目です。

「モンハン」期待の新作「ワイルズ」いよいよ発売　過去作「ワールド」「ライズ」超えられるか #専門家のまとめ（河村鳴紘） - エキスパート - Yahoo!ニュース

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