Switch2で遊べるダンガンロンパ風新作ADV『魔法少女ノ魔女裁判』レビューが大荒れで酷評の嵐

Steam：魔法少女ノ魔女裁判 死遊体験版

少女たちが目覚めると、そこは見知らぬ牢屋敷――。来るべき「魔女裁判」に向け、牢屋敷を捜査して、少女に混ざりこんだ魔女を炙り出せ。魔女の魔法と嘘を暴き、処刑せよ。「Acacia」が送る魔法議論×ADVミステリー。

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魔法少女ノ魔女裁判 死遊体験版
総合レビュー：賛否両論

『このゲームにはかなり期待していました。低評価を付けたのは、制作チームに気づいてもらい、改善してほしいという思いからです。』
ダンガンロンパ風のゲームとして見た時、あらゆる点でダンガンロンパには及ばないと感じました。
唯一褒められるのは、キャラクターの立ち絵がとても可愛いという点だけ。
現時点では第1章の前半しか実装されていませんが、現状のストーリー展開は、ダンガンロンパシリーズで最も評判の悪い作品の1/3にも届いていない印象です。

1. キャラクター描写について：
DEMO版をプレイし終わって信じられなかったのは、このゲームには名前付きのキャラが13人もいるのに、最後まで覚えられたのは主人公と、よく一緒に行動する2人だけだったということ。
ほとんどのキャラは序盤の出番が極端に少なく、ストーリーを動かす役割もありません。

2. バッドエンドについて：
第1章だけでバッドエンドが9種類もあります。でも、それらは「魔女の家」みたいに唐突に死ぬのではなく、一応のストーリーがあります。
背景設定が補完されるのは良い点ですが、メインストーリーへの貢献が見えず、矛盾を感じます。

3. 探索・捜査パート：
はっきり言って、「選択肢をただクリックして会話を見るだけ」で、全く捜査している感がありません。
逆転裁判のように、背景が一枚絵でも、自分で注目ポイントを探す要素があれば、プレイヤーの没入感もぐっと上がるのに…。

4. 裁判・ストーリーパート：
裁判パートの完成度以前に、演出面が本当に「スライドショー」そのもの。キャラ同士の議論に繋がりがなく、ただ画像が切り替わってテキストが横に表示されるだけ。
BGMがなければ緊張感のかけらもなかったと思います。
論破パートも体験としてはかなり微妙で、あまりに単純すぎます。「このセリフが怪しい」ってだけなら、集めた証拠は何の意味があるのか？
これでは「推理ゲーム」の醍醐味が活かされていません。

5. 音楽：
まさかの「BGMに歌詞付き」——これは完全にボイスと被ってしまって、非常に聞きづらかったです。
できれば歌は外してほしいところ。でも、その他の音楽は素晴らしかったので、そこは素直に褒めたいです。

BAD ENDのクオリティが全体的に低く、ボリュームのため、無理やり入れたような印象を受けました。
特に残念だったのは裁判パートです。他の推理ゲームのように、証拠品を使って矛盾を突いたり、発言を論破する要素はなく、
ただ選択肢を選ぶだけの作業になっていて、推理の楽しさや緊張感に欠けていました。
キャラクターデザインやコンセプトは非常に魅力的だっただけに、ゲームプレイの中身とのギャップが大きく、期待していた分かなり失望してしまいました