Switch2用にM.2 SSD→MicroSD Expressへの変換アダプターが開発中！2TB1万円でストレージ問題解決か？

Nintendo Switch 2ではゲームなどを保存するストレージを拡張するためにMicroSD Expressカードに対応していますが、
このカードは比較的新しい規格であるほか、現状コンシューマー向けに使われている製品はNintendo Switch 2しかないため価格が非常に高いほか、入手性も低いのが現状です。
そのため、汎用性や入手性が非常に高いNVMe SSDをMicroSD Express代わりに使うオープンソースのアダプター開発プロジェクトがGitHub上でスタートしたようです。
MicroSD Expressは名前の通りSDカードの一種ですが、通信インターフェースはPCなどで使われているPCIe Gen 3 x1インターフェースを採用し、通信プロトコルにはNVMeプロトコルが採用されています。
そのため、SDカードと言いつつも中身はNVMe SSDとほぼ同じ構造です。
そんなMicroSD Expressの特性を活かそうとしたのが、GitHub上で開発が開始されたアダプターで、
MicroSD ExpressスロットのPCIe信号をM.2 2230 NVMe SSD端子に物理的に接続することで、市販されているNVMe SSDをアダプターに搭載するだけでMicroSD Expressとして活用することが可能になり、
MicroSD Expressを購入しなくてもNintendo Switch 2のストレージを安価に大容量化することが可能になります。
なお、このプロジェクトの開発状況は順調で、現在は基板レイアウトやテストが行われている段階とのことです。
ただ、このテストで問題点も明らかになっており、その1つがNVMe SSDの消費電力です。
特に、高性能なNVMe SSDでは高性能なメモリーコントローラーを搭載しているため消費電力が大きく、Nintendo Switch 2に備わるMicroSD Expressスロットが供給できる電力を超える可能性があるようです。
そのため、現時点では低電圧で動作するM.2 2230 NVMe SSDを使う必要があるとのことです。
なお、このアダプターはNintendo Switch 2本体に入れることはできないため持ち運びには適していません。
しかし、今後実用化され、MicroSD ExpressからNVMe SSD部分がフレキシブルケーブル化などされれば自宅でプレイする用に多くのゲームをNVMe SSDに入れて置くなどと言った使い方ができるようになります。
また、コスト面でも現状、1TBのMicroSD Expressが5万円程度する一方で、NVMe SSDであれば2TBで1万円と安価に入手可能であるためこのアダプターが早期に実用化されることに期待がかかります。